ブログ
2025.12.02
【レポート】3Dスキャナー体験会
【レポート】
3Dスキャナー
体験会の様子

こんにちは。ひらっくスタッフです。
2025年11月27日(木)13:00〜14:00にひらっくオープンイノベーションスペースにて、イベント「3Dスキャナー体験会」を開催しました。

こちらのイベントは、シェアオフィス3号室の朝日熱処理工業株式会社さんが企画されたもの。
3Dスキャナーを使っていろんなものをスキャンしてみたり、スキャンされたものの活用方法を一緒に考えていきました。
それでは当日の様子をレポートしていきます。

朝日熱処理工業株式会社とは?

朝日熱処理工業株式会社は、寝屋川市にある鉄を熱処理する会社です。
“熱処理”とは、鉄に高温を加えることで硬くしたり、粘り強さを出したりすることで、強度をあげたり、加工しやすくしたりする処理のこと。鉄製品を作る上で欠かせない重要な工程です。

そんな朝日熱処理工業株式会社は2025年4月に、地域貢献活動の拠点としてひらっくコワーキングスペースのシェアオフィスに入居。
今回は取締役兼、品質保証部の村田大和さん、同じく品質保証部の坂本有斗さん、そして技術室の古川愛奈さんの3人が来られ、3Dスキャナーを実際に持って来られました。

※朝日熱処理工業については村田さんにたっぷりインタビューをしましたので、そちらも合わせてお読みください。
https://www.hirakata-kassei.jp/blog/2025/08/90066/
3Dスキャナーとは?

3Dスキャナーとは、物体を光やセンサーでスキャンして、その形状を三次元(3D)のデジタルデータに変換する装置です。
今回は、さまざまなものをスキャンするために、質感や多きさの違ういろんなものを、主催者参加者ともに持ってきました。

イベントの様子
まずは村田さんより朝日熱処理工業という会社について説明していただきました。

途中、実際に炉の中に鉄を入れる動画を見せていただきましたが、メラメラと燃える炎の中に金属をいれる瞬間の様子は迫力がありました。

その後、3Dスキャナー体験に入りました。
会社にはもっと性能の良いスキャナーがあるそうなんですが、今回はそれよりも小型のスキャナーを使いました。

ターンテーブルにスキャンしたいモノを置き、スキャン開始。テーブルがゆっくり回りながら、ゆっくり全体をスキャンしていきます。
モノによってはスキャンしづらいものもあるようで、白くて光が反射しないものが一番スキャンしやすく、黒いものはスキャンしにくいようです。

最初は真っ白な小さい信楽焼をスキャンしてみました。
白くて程よい大きさだったので、順調にスキャン。でも窪みのあるところでは少しスキャンしづらいところも。

そこでターンテーブルに角度をつけます。ターンテーブルは上下にも角度をつけることが出来るので、死角になるところもこうしてカバーして、精密にスキャンをしていきます。
ひとつのスキャンにかかる時間は10分ほど。
底面はテーブルに乗っているので、ある程度スキャンした後、モノを横に倒してまたスキャン。
地道な作業が続きました。
その他にも質感の違う、さまざまななモノをスキャンしてみました。

テディベアのように毛が細かいものや安定性の悪いものは、傾けると倒れてしまうのでスキャンに向いていませんでした。

やっていくうちにコツや、向いているもの向いていないものがわかっていったり、難しさと同時にその面白さも感じることができました。

こちらは筋肉のディティールが細かいフィキュア。そのディティールもスキャンできるのか???

残念ながら、そのディティールは出ませんでした。
ただし会社にあるスキャナーではしっかりと細かいディティールもスキャンできるんだそうです。
最後は、手をかざしてスキャンしてみました。


手は結構いい感じに。ただし手は動かないでスキャンするのが大変だったりと、色々と課題があるため綺麗にスキャンしようと思ったら手間がかかりそうでした。
イベントの最後には、これを使って何が出来るかを少し話し合いました。

スキャンしたものをプリンターで実際に形にするといった話はもちろん、データ化したものいろんな角度からぐるぐる回して見るだけでも、実際に見るのとは違った新鮮さが生まれるので、そうやってモノをより深く知りながら対話をしてみても面白いんじゃないかなどの話も出ました。
これらを踏まえて今後どういった使い方がなされていくのか、楽しみですね。

