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2026.02.07
株式会社dob 北川 航大さんにインタビュー
株式会社dob
北川 航大さん
インタビュー
【インキュベートルーム入居者インタビュー】

話し手:北川さん
【プロフィール】
北川 航大(株式会社dob〈ドブ〉)
ホームページ制作を軸に、戦略立案から制作・運用改善まで一貫支援。SEOに加え、SNS・広告・LINEなど複数チャネルの流入を踏まえ、Webを「24時間働く営業拠点」として機能させる設計を得意とする。独学でWeb制作を学び、ひらっくインキュベートルームを拠点に、Web集客やSNS運用、将来的なAI導入支援にも取り組む。

聞き手:アサカワミト
アサカワ ミト(コミュニティマネージャー)
ひらっくコミュニティマネージャー。受付業務をしながら、施設の紹介、シェアオフィス会員などを始めとした利用者さまへのインタビューなど、つながる場と機会を作っている。ランチ会をはじめとした、交流イベントの企画、司会進行なども担当。

<経営指導員>
高崎健太(地域活性化支援センター管理部管理課ひらっく)
某金融機関で13年間勤務後、北大阪商工会議所に入所。創業・経営相談を通してビジネスモデルや資金調達、マーケティング戦略、事業計画書の助言を行う傍ら、ひらっくのコミュニティマネージャーとしてイベントや企画運営に携わり、インキュベートルームの担当も行っている。
インキュベートルームの入居者さまにインタビュー

枚方市立地域活性化支援センター「ひらっく」は、新たな事業の創出に加え、地域産業の振興を図るため、起業相談や売上アップ、資金繰りなど経営に関するさまざまな相談にお応えしています。
さらに、多くの方の知見を活用できるコミュニティ型の創業支援施設として、創業支援のワンストップ相談窓口となり、専門家による経営相談、人材及び組織の育成支援等を行うとともに、利用者同士が交流でき、ビジネス面での相乗効果が期待できる機会を創出しています。またセミナー・講演会の開催や会議室、セミナールームの貸し出しも行っています。
今回は6階にあるインキュベートルームの入居者さまにインタビューをします。
インキュベートルームとは、企業や起業家を支援・育成するために、負担の少ない使用料で貸し出しているオフィスのこと。専任のスタッフが豊富な経験に基づいてビジネスモデルや企業経営のアドバイスを行い、独り立ちを支援しています。オフィスは1年から最長3年まで使用可能です。
そんな6階インキュベートルームの入居者さまから、今回は株式会社dob(ドブ)の北川 航大さんにお話を伺いました。
放置されたホームページは“もったいない”

ミト:今日はお時間いただきありがとうございます。よろしくお願いします。まず自己紹介をお願いいたします。
北川さん:株式会社dob(ドブ)代表取締役の北川航大と申します。仕事内容はホームページの制作をメインとして、Web集客全般で企業さまや事業者さまのサポートをしています。
ミト:ホームページって「とりあえずは作っておこう」と思われる方も多い気がします。ホームページを作る際に「こういうことを知っておいてもらえるとうれしい」ことはありますか?
北川さん:おっしゃっていただいた通りで、「作って終了」というかんじで、世の中には戦略がなく放置されているホームページは本当に多いですね。実はホームページは作ってからが始まりなんです。本来の価値を発揮できてないので、もったいないなと思います。
ミト:私もホームページと聞くと、カタログ的なものかなって思ってしまいます。その本来の価値を発揮すれば、どういうことができるんでしょうか。
北川さん:よく例えられるのが、「24時間365日働いてくれる営業マン」ですね。集客装置として大きな武器になります。
SNS・広告・LINEも含めて“Webの土台”を整える

ミト:北川さんは、ホームページを作るだけじゃなく、戦略的なところにも携わるのですか。
北川さん:そうですね。当社では、制作前に戦略立案から入らせてもらい、実際に制作、保守、運用、コンサルティングを一元管理しています。保守運用の中でも毎月レポートを出しています。データに基づいた課題に対して迅速に対応していけるのが当社の強みです。
ミト:ホームページを作る上で、他に「実はこういうこともできる」みたいなものはありますか。
北川さん:SEO(Google検索で上位に表示されるための施策)も大事ですが、今はSNSから見に来る人も多いですよね。だからホームページは「あるだけ」のものではなく、SNSや広告など、どこから来た人でも最終的に情報を確認できる“本拠地”として使ってほしいんです。つまりWeb戦略の基盤ですね。
ミト:北川さんはどんな方とお仕事することが多いですか?
北川さん:業種は今のところ絞っておらず、中小企業さんも個人事業の方などさまざまな方と関わりがあります。Web担当がいない会社、Webに詳しい人がいない会社のサポートとして、相談役として入ることが多いです。
会社の戦略的なところも分析したりして、ちょっとしたコンサルみたいなことに携わることもあります。ホームページだけではなく、SNSはどれを使おうとか、LINEをどう活用しようとか、そういう話をすることが増えました。

ミト:お客さんとはどんなお話をされるのですか?
北川さん:「ホームページ自体が集客装置になる」という部分を提案の中でもしっかりとお伝えしています。ホームページから集客できるイメージがつかないというか、SEOという言葉自体も知らない方が多いので、ほとんどの場合そこからのお話になります。
“泥臭さ”を引き受ける、dobのスタンス
ミト:社名の「dob(ドブ)」が気になるのですが……。
北川さん:これは、ドブネズミとかドブ川の“ドブ”ですね。私はTHE BLUE HEARTSが好きで、「リンダ リンダ」の歌詞に出てくる「ドブ」がすごく印象に残っていて。
ミト:歌詞に出てくる“ドブネズミ”の一節ですね。
北川さん:はい。あれ、普通に聞いたら「え?」ってなる歌詞ですよね。でも、本質を見たら美しいところがあるというか……ドブネズミを美しいと思える人もいると思うんです。だから、表面だけじゃなくて、血の通った本質的な課題に向き合っていく。クライアントさんに対しても、そういう姿勢でいたいなっていう思いで名付けました。
ミト:インパクトがありますね。

北川さん:そうなんですよ。実は「ドブ」で行くかどうか、すごく迷いました。BtoBやし、「イメージ悪くない?」って言われるのも分かるし。でも、自分がパッと思えて、心から「これやな」って思ったのが“ドブ”だったんで、そのまま行っちゃおうと。
ただ、さすがにカタカナで太く「ドブ」って出すのは、周囲から「それはまずい」と止められましたね(笑)。だから表記だけはアルファベットにして、ちょっとITっぽく寄せたというか。けど、本質はドブです。
ミト:なるほど……。でも、あとから「血の通った」って聞くと、むしろ好印象かもしれないですね。BtoBでも結局、人と人の付き合いですし。
北川さん:そうですね。歌詞と一緒で、私がちゃんとそういう行動をしていたら伝わると思っています。だから、見落とされがちなところにある価値を掘り起こして、クライアントさん自身も気づいていない課題を言語化して、改善まで伴走していく。そういう会社を目指しています。
ミト:人間味のある付き合いって大事ですよね。
かっこいいだけじゃない、“価値を生むサイト”へ

ミト:dobの強みやこだわりを改めてお伺いできますか?
北川さん:コンセプトは価値を生み出すサイト作りです。デザインがかっこいいだけのホームページではなく、売上を向上させたり、採用できたり、集客できたり、事業を加速させるWebサイトを構築していきます。また、戦略立案から制作、保守運用、コンサルまで一貫して対応しているため、状況に合わせてスピーディーに改善を重ねられるのも特徴です。最近は、社内にWeb担当がいない企業の“外部Web担当”のような立ち位置で入り、Webのことを気軽に相談できる存在として伴走するケースが増えています。
ミト:北川さんのWebで改善されていくのか、作りながら会社のことが見えてくるのか、どっちでしょうか。
北川さん:どっちかというと、最初は“作りながら会社のことが見えてくる”感覚のほうが強いかもしれませんね。というのも、戦略を立てて運用している会社と、そうでない会社で成果に大きく差が出るんですよね。たとえばSEOだと、記事コンテンツを作る施策がありますが、記事ひとつ取っても「誰に向けて」「どんなお役立ち情報を」「どういう流れで伝えるか」が考えられていないと、本質的には意味がないんです。
ミト:意外とコンテンツ整理の方が大事なんですか?それとも、みんなブログ更新してないだけでしょうか?
北川さん:どっちかというと、ブログ更新の前に、そもそも“何を誰に届けるか”が決まっていないことが多いんです。なので、まずはそこを一緒に整えるところから始めることが多いですね。それが決まると、Webの改善も数字として出やすくなります。
挫折を経て、“やれること”に賭けた

ミト:このお仕事を始めたきっかけは……?
北川さん:5〜6年前にプログラミングを始めたことです。岩手県の八幡平市で「スパルタキャンプ」というのがあって参加しました。PHPのLaravelでWebアプリを作る合宿です。その後、ホームページを独学で学んで、それがいつの間にか仕事になっていきました。
ミト:それまでは何をされていたのですか?
北川さん:IT商社で営業をしてました。
ミト:そこからプログラミングをなぜ覚えようと思ったんですか?
北川さん:実は一度会社員を辞めて、フィリピンで事業をして独立しようと思っていたんです。準備は会社員時代から進めていました。ただ、辞めたタイミングで精神的に参ってしまったこともあり、さらにコロナで海外に行けなくなって、計画が止まりました。東京に住んでいたんですが、家賃も払えなくなって、大阪の実家に戻りました。その頃はゴミ収集のアルバイトや警備員などをしていましたが、収入はほぼない状態でした。その間にホームページを学びまくったんです。

ミト:フィリピンで事業をはじめようと思われたのはどうしてですか?
北川さん:学生時代に、インターンシップや語学学習でフィリピンに2、3回行った経験がありまして、そのときに日本人の社長に気に入られて、ずっと声をかけてもらっていたんです。当時は「1度日本で就職したい」と断ったのですが、その後もずっと声をかけていただいていて。根負けして「やろうかな」と思ったのがきっかけですね。
ミト:そして、フィリピン行きを断念してから、ホームページに目をつけたのですね?
北川さん:いえ、全く狙っていたわけじゃないです。「やれることをやろう」っていう感覚でした。スパルタキャンプでWebアプリ開発を学んだんですけど、正直めちゃくちゃ難しくて。「これはいきなり無理かも」と思ったんですよね。
だからまずは基礎からやろうと思い、HTML/CSSを学び始めました。そうすると、ホームページが作れるようになり、練習でずっと作っていました。そのうち知り合いに「ホームページを作ってほしい」と頼まれて、そこで「これ、仕事にできるかもしれない」と思って、今の仕事につながっていきました。

ミト:お仕事にする自信がついたということですか?
北川さん:自信は全然ありません。でも当時は仕事がなかったので、必死に勉強を始めてしまった以上、「もう、やるしかない」っていう感じで続けていました。
ミト:そこから今、5年目でしたっけ?
北川さん:はい。次の4月で、ちょうど5年になります。最初は4年くらい個人事業としてやってきて、ちょうど法人化したタイミングで、「dob(ドブ)」として法人化しました。
ミト:生まれ変わりましたね。
次に見ているのはAIと業務改善

ミト:今後注力したい、または注目していることはありますか?
北川さん:今、注目しているのは、AIですね。理想ではあるんですけど、将来的にはAIの導入支援みたいなことも、自社でできるようになれたらと思っています。クライアントさんの業務改善につながる提案や仕組みづくりを、もっと支援できたらいいなと。
ミト:では、今はAIの勉強をされているんですか?
北川さん:いわゆる「勉強」という勉強はしてないですね。ただ、AIに関する動画を毎日1本見るようにはしていて、あとは新しいツールを実際に触って試す、みたいなことはやってます。ひとりでやってる分、そこは気軽にトライできるので。
ミト:新しいツールって日々たくさん出てきますけど、どうやって選んでいるんですか?
北川さん:今はGeminiをベースにしていて、「どう連携できるか」も含めて活用を試しています。正直、Geminiもまだまだ知らないことが山ほどあって……。体感としては、3%くらいしか活用できてない気がします。
あと最近だと、音声入力で「Aqua Voice」というAIツールが良いですね。文字認識の精度が高いんですよ。最近はなるべくタイピングを減らしていて、AIに投げるプロンプトも、しゃべって入力してます。話すだけで文章としてきれいに整えてくれます。

ミト:AIはWeb制作のときに使うんですか? それとも日常的に?
北川さん:日常的に、ですね。時短になるので。あと、壁打ちとしても使えます。
ミト:やはり、今はAIなんですね。
法人化で変わった意識と、働き方
ミト:では、仕事で心がけている大事なことやテクニックはありますか?
北川さん:新規開拓も大事ですが、既存のお客さんへの提案と、制作後の追加施策(改善)に力を入れています。ホームページは「作って終わり」ではなく、公開してからがスタートです。Webで成果が出れば、お客さんにも自分にも返ってくると思っています。
ミト:仕事とプライベートのバランスは取れてますか。
北川さん:私生活とのバランス、ですよね。インキュベートに来る前は、ずっと家で仕事していました。ずっとプライベートで、ずっと仕事。毎日休みで、毎日仕事みたいな感じですね。でも、それが心地よかったところもあります。法人化してからは「仕事を頑張らないと」と思うようになって、今は頑張ってるところです。
ひらっく側から見た北川さんの強み
ミト:どういうきっかけでインキュベートルームを知ったのですか?
北川さん:個人事業のときに法人化を考えはじめて、「どこで登記しようかな」と探していました。ビィーゴなどのコワーキングスペースも見に行ったのですが、やっぱり信頼感の面でも「事務所があった方がいいな」と思っていました。いろいろ探している中で「ひらっくインキュベート」を見つけて、すぐ電話しました。そのとき出てくれたのが、高崎さんでした。
ミト:高崎さんは、北川さんにどういった印象をもたれましたか?

高崎さん:第一印象は誠実で、受け答えも丁寧。連絡もこまめで、「この方なら安心して進められるな」と思いました。詳しく話を聞くと、中小企業診断士の勉強をされていたこともあって、事業計画書は極論、最初からほぼできていました。審査を受けるまでに、ほとんどの方は計画書やプレゼン資料を何度も修正が必要なのですが、北川さんの場合はほぼ修正依頼をしていません。これまでの経験がそのまま計画書に反映されていて、申し分ない内容でした。
また、審査会前にも、インキュベート入居者との夜ごはん会議にも参加してくださっていて、場にも自然に馴染まれていました。そういう姿を見ても、信頼できる方だなと感じました。
ミト:北川さんは中小企業診断士の資格も持っているんですか?
北川さん:中小企業診断士の資格は、まだ取れていません。正直「無理だな」と思いました(笑)。ただ勉強自体は2〜3年くらいやっていて、ゴミ収集の仕事をしていた頃から、ホームページの勉強と同時並行で続けていました。ホームページ制作を依頼されるお客さんはきっと別の悩みもあるはずなので、そこの相談に乗れる自分でありたいと思って、診断士の勉強を始めました。
ミト: なるほど、「制作+集客」だけじゃなくて、経営の悩みまで相談に乗れる関わり方を目指してたんですね。

北川さん:はい。でも一次試験の範囲がとにかく広くて、えげつないくらい難しい。何年か受けたんですけどダメでした。そのため、「いったんはホームページに集中しよう」と切り替えました。ここ2年くらいは、勉強をストップしていますが、いずれ取れたらいいなとは思っています。
ミト:現場でやりながら学べると、知識がちゃんと腹落ちしそうですね。ホームページだけじゃなく、戦略も相談もまとめて見られる人がいるのって、社内にWeb担当や人事がいない会社には、かなり助かると思います。
“塾の自習室”のようにに集中できる
ミト:北川さんは、普段インキュベートにどれくらいの頻度で来てますか。
北川さん:今日(1月9日)は、新年はじめましてです(笑)。何もない日は基本来るようにしています。12月は週3〜4日ぐらいは来ていました。

ミト:けっこう来られていますね。入居してみて、いかがですか?
北川さん:今、インキュベートの自室にはまだ何も入れていないんです。ほぼ初期状態で、机と椅子があるくらい。塾の自習室みたいに「シーン」としていて、かなり集中できますね。
ミト:席の向きは?外向き?

北川さん:壁向きですね。横目でたまに窓を見るかんじです。カーテンは閉めています。
ミト:みんな配置はどうしてるんですかね。高崎さん。
高崎さん:みんなバラバラですよ。本当に。
ミト:他の入居者さんのお部屋は見学されましたか?
北川さん:はい。何回か見学させてもらいました。でも、うちはまだ備品がないので、いまは向きをいじるくらいしかできないですね(笑)。
次の挑戦は熱量のある組織づくり

ミト:今後、達成したい目標などはありますか?
北川さん:新事業としてSNSを考えています。
高崎さん:北川さんは事業歴が長いんです。個人事業で3年を超えて、いまは法人1年目。そうすると、インキュベートの募集条件としては、そのままだと満たさない形になってしまうんです。 ただ、もう一つの「新事業を始める方」の枠には当てはまるんです。
それで北川さんにお話を聞いたら、ホームページ制作に加えて、SNS運用もやっていきたい。将来的にはそれを二本柱にしていきたい。そんな話を伺っています。
北川さん:はい。こういう仕事をしていると、SNSってやっぱり避けて通れないというか……「無視できない存在」なんです。
昨日もちょうど、ホームページの保守だけを担当していたお客さんに提案して、「Web顧問」というサービスを月額で契約いただきました。内容は、ホームページの保守に加えて、SEO対策や記事コンテンツの制作、LINE公式アカウントの拡張ツール(Lステップやエルメ)の導入・運用支援、それからInstagramの運用コンサルまで含めたものです。
ミト:ホームページだけじゃなくて、集客まわりをまとめて見ていく“顧問”みたいな形ですか。
北川さん:はい。直近は、こういう「ホームページを軸に、SNSも絡めたWeb集客の支援」を一つの形として伸ばしていこうと思っています。いきなり重い提案ではなく、もっとライトで入りやすい窓口をつくって、まずは相談してもらいやすくする。その入口を整えたうえで、必要な人にちゃんと届くようにしていきたいですね。
北川さん:もう一つは、組織を作っていきたいんです。基本ひとりでやっていますが、今はオンラインで動いてくれているアシスタントが一人だけいます。これからは社員さんというか、チームdobのメンバーを増やしていきたいなと思っています。

ミト:「ひとりでやるほうが楽」っていう方も多いですよね。その中で、あえて組織にしていきたい理由って何なんでしょう。
北川さん:これはもう、完全に自分の欲望ですね。売上目標って大事ですけど、心がこもらない気がしています。それより「良い組織を作りたい」っていうのが、いま一番やりたいことですね。理念に向かって、同じ方向を向いて進んでいく。そういう“むさ苦しい”くらいの熱量があるチームになるのが理想です。
“素直に生きる”を仕事にも私生活にも
ミト:最後におすすめ本。影響を受けた本はありますか?

北川さん:『道をひらく』松下幸之助。この本がめちゃめちゃ好きで、何かあるたびに読み返す。息子の名前「創意(そうい)」もこの本から取っています。「日々是新(ひびこれあらた)」のところで、最後に「創意に富む人は素晴らしい」という文章があるんです。創意に富む。その言葉を聞いてすごくいいなと思って、そのまま取りました。
ミト:最初に読まれたのはいつですか?
北川さん:最初に読んだのは大学2年生、19〜20歳ぐらいですね。「日々是新(ひびこれあらた)」とか、「道」といったタイトルがありますが、どれも1〜2ページで収まっています。喋っている内容を収録のようなものなので、全体的に読みやすいですね。

ミト:パッと開いたページから読める感じですか?
北川さん:そうですね。どこからでも読めますし、スッと入ってきます。それで、松下幸之助さんの考え方で「やっぱりすごいな」と思うのが、「素直に生きる」っていうことなんです。これが本当に大事というか、これが本質だなと思ってます。
ミト:「素直」っていうのは、仕事でも私生活でも、ですか?
北川さん:そうですね。どっちもですね。大人になっていくにつれて、いろんな見え方が増えるじゃないですか。「こうあるべき」とか。そういうのがあるせいで、自分自身にも、他の人にも、素直になれなくなっていくことって結構あると思うんです。だから、無邪気な子どものように、素直に生きる、素直に学ぶみたいなことですね。
ミト:無邪気…、大事ですよね。
北川さん:分からないことは「分からない」でいいし、失敗したらちゃんと謝ればいい。
「ごめんなさい」って、心から言える人でいたいんです。そういうふうに素直に生きるって、結局「心から行動する」ことに近いのかなと思っていて。この本は、そういう精神というか、考え方を教えてくれる一冊ですね。
ミト:いいかんじで まとまりましたね(笑)
高崎さん:いいかんじでまとめましたね(笑)

高崎さん:延長線の話になるんですけど、インキュベートでは同業種の入居が、北川さんを含めて今回で5社目なんです。
その中でも、北川さんは“素直さ”があるし、一見すごく真面目そうなんですけど、どこか少しズレた視点というか、そこが逆に面白い。そういうタイプの方って、インキュの雰囲気にも合いやすいんですよね。個人的には「やっぱりインキュ向きだな」と感じています。
ミト:まっすぐだけど、ちょっと変わった視点というか。アプローチというより、見ている角度が違う感じでしょうか。
北川さん:でも本当に、高崎さんに相談させてもらって法人化の準備を進めて、実際に法人にしてみたら……、やっぱり少し変わりましたね。法人化したことで意識も切り替わったし、見える景色というか、視座も少し上がった気がします。
高崎さん:高崎さんと出会った頃からってことですね。ここ大切なところなので、強調して書いておいてくださいね(笑)
ミト:高崎さんのサポートもあって、北川さんの中で「見え方が変わった」ということですね。
北川さん:そうですね。本当に相談して良かったですね。
ミト:お話を聞いていて、社名の由来にもつながる「本質を見る」っていう姿勢が、仕事のやり方にも、日々の考え方にも一貫しているんだなと感じました。私も「道をひらく」読んでみたいと思います。北川さん、今日はありがとうございました。
北川さん:ありがとうございました。

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